海外留学のすすめ

中国・韓国・インド・ヨーロッパ諸国からの留学生が非常に増えている一方で、日本の学生で海外留学をしている人数が相当減ってきているそうだ。
「次代のグローバル人材」を考える上で、これは心配の材料だと両者は語る。

日本人が海外留学への関心を失ってしまったのか?
そうではないらしい。ジョン氏曰く。
「日本の学生は非常に深い関心を持っております。
ただいくつかのハードルがあって、それらがあるために海外留学をしようという非常に大きな決断を下すことがなかなかできないでいるということだと思います。


・いくつかのハードル
その人にとってハードルは異なるであろうが、パッと思い当たる事項を自分なりに書き出してみた。
・金銭面
・留学に費やす時間が無い
・家庭環境
・行動に起こすまで至らない
他にもさまざまあるだろうが、孫氏が海外留学を決断したきっかけ、海外留学をして受けた影響についてこう話している。

「外の世界に何かがある、外国に違う文化、違う言葉、ライフスタイルもまったく異なる、すべてのことがエキサイティングで楽しみなものでした。
私が見るもの感じるものすべて、日本のものは普通のものだったのですから、普通とは違う変わったものが、私の脳に私の考え方に刺激となるわけです。
私の生き方だとかビジョンに大きな刺激を与えてくれる、開眼するような体験だったと思います。」

「仕事を始めてしまうと、もっと難しくなりますよね。自分の生活を突然変える、海外に行くというのは難しくなってしまいますよね。
ただ高校生の時、あるいは大学生の時、正式に就職する前。やはりそれが決め手になるということもありますよね、仕事が決め手になってしまう。
仕事を決めてしまうとそれでもう、1つコースが決まってしまう。でもその仕事に就く前であれば、360度自由があるわけですよね。どういう道を進んでも良い。360度自由と。
そして海外に行っても、まったく違った環境に入れば、本当にまさに目が覚めるような思いをすることになると思います。
そして違う考え方を持ったりすることができるんだと思います。」

「中国の方、あるいはイタリアの方、あるいはフランスの方、あるいはロシアの方ともお話をするに当たって、やはり英語を使ってコミュニケーションをします。
ですので英語というのは、イギリス人やアメリカの人とのコミュニケーションツールというだけではありません。
これは、やはりどこの国の人であっても世界中の人とのコミュニケーションのツールなんです。
世界中のいろいろな人たちとコミュニケーションを図らなければならない時には、英語が最も簡単なコミュニケーションの方法であるということが言えると思います。


「より異なった文化を経験すればするほど、それだけ自ら強くなるわけです。最初に就職した時でもその後でも構いませんが、とにかく競争力が付きます。」

アントレプレナーシップ

アントレプレナーシップとは、企業家精神。 新しい事業の創造意欲に燃え、高いリスクに果敢に挑む姿勢。を意味するようだ。
ここでは、両者に共通する「あえてリスクを冒す」という視点から起業について両者の言葉を見て行くことにする。

ジョン氏:
「リスクを冒したならば失敗しても構わないという気持ちでなければいけない。
シリコンバレー、私が来たところは、失敗というのは決して失敗と見なされない。むしろそれはそこから学ぶための経験であると見なされる。
とにかく失敗したからと言って成功しないからと言って、「×(バツ)」をつけてしまってはいけません。
失敗というのは失敗ではなく経験として受け入れるべきだと思います。」

「人は金銭的に成功するかどうかということが大事だという風に思うようです。
起業家でお金のためにそれをしたという人には一度も会っておりません。
私のキャリアにおいて、彼らが仕事をするのは、その夢のためであり、しかも何かを達成したいという気持ちがあるからです。
もちろん財政的に成功をおさめることは決して悪いことではありません。しかし、それがゆえに典型的な起業家がエネルギーを持って前に突き進むというわけではありません。
金銭的な成功という尺度が大切なわけではありません。夢を実現させる、そのスピリッツ、精神というところだと思うんです。」

「日本でよく見られるのは、1回失敗をしてしまうともう「負け犬」とレッテルを貼られてしまう。それが危険なんです。」

「日本に関しては、非常につらい困難な時期に入りますと、どちらかというと保守化してしまう、それは良くないと思うんです。
もっと挑戦の精神を持ってもっと活発になるべきだと思います。」
   
「私はやはり夢を持つことがとても大切だと思います。
そして誰かを自分のヒーローとして、尊敬できる人物を持つことも大切です。
そういう人間になりたいという夢を見ることが大切です。起業家でなくてもいいのです。
イチローでも映画のスターでも、ロックスターでも良いんです。つまり、そういう夢とヒーローというものを自分の心の中に持っていることが大切です。
それで自分も頑張る、試すということです。自分の人生です。自分のための人生だからこそ、自分の夢を達成するんだという意気込みでそれを実現すれば良いわけです。」

遅咲きの起業について

ジョン氏:
「突然エキサイティングな素晴らしいアイデアがあってその段階で起業した、ないしは勤めているところが面白くなかった、あるいは自分がやっていることには満足しているけれどもさらに新しいことを経験したいといった風にいろいろな理由から、若くなくても起業すると思います。」

孫氏:
「心が若ければ、精神が若ければ、体の年齢は関係無いんです。
心が若いこと、それが一番大切なことです。歳を取るとともに、気持ちもどんどん歳を取っていってしまうのは良くないことです。気持ちは常に若く持たなければならないと思います。」

感想

文中「いくつかのハードル」で取り扱ったように、何か物事を実行する際に、恥ずかしながら私は「行動に起こすまでに至らない」タイプだ。
しかし、よくよく考えてみると、インターネット・WEB・SNSなどのITが普及している今の時代、起業とまでは行かなくとも他人や自分の生活を今よりも良くする方法は誰でもすぐそばにあるのではないだろうか?
孫氏もこんな事を言っている。
「たぶん日本のマスコミがまだ古い社会の人たちにコントロールされている、古い世代の人たちに管理されているのだと思います。
ただインターネットはもっとオープンになって、若手世代の方にシフトしてきていると思います。そしてまさにインターネットは大きく成長しています。
ですので、そういう起業家精神あるいはファイティングスピリットというものは、インターネット上でもWEBページでもあるいはそこの情報でも、
多くの人たちの目に触れるようになると思います。あるいはソーシャルネットワーキングやツイッター、Facebook、そういうところに見られると思います。
こういうものでまさに人々の目が開かれるようになるんじゃないかと思います。私は期待はしています。

普段何気なく使っているものもアイデア次第ではサービスになる。そんな良い時代に夢を見ないのはもったいないのかもしれない。

行動に至らないとしても両者の様な事を言うだけなら簡単であろう。
自分自身そうならない為にも、「何もしてない奴が騒ぐな」と先輩に一叱された言葉を使いまわしておくことにしよう。

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