TMNETWORK 小室哲哉が語るあの曲の誕生秘話

TMNETWORKを一躍有名にしたのは、紛れもなくGetWildだろう。アニメシティハンターのエンディングテーマとしてタイアップされ大ヒットとなった誕生秘話を小室哲哉は次のように語っている。

-もともと僕らTM NETWORKは、EPIC・ソニー(現・エピックレコードジャパン)という、当時の新しいレコード会社からデビューしました。EPICは、長い歴史がある本体CBS・ソニーや他のレコード会社とは違うアプローチで、何かできないかということを常に考えていたんですよね。当時の20代の宣伝の人間たちが、新しいヒットの形式を作りたいと奔走するなかで、サンライズさんのように、やはり新しいことをやりたい方たちと出会えて、『シティーハンター』や、後に『ガンダム』のエンディングテーマなども作ることになりました。
 『シティーハンター』は、サンライズの制作の方がエンディングに強いこだわりを持っていたらしくて、劇画や実写のようにテロップが長く流れるエンディングを作ってみたいと相談されました。『Get Wild』のオリジナルアレンジは、出だしが小さい鍵盤音で始まるんですが、そこが何秒間か本編にかぶってほしい、それでドン! と音楽が始まるところでパッとエンディングに入りたいと。一緒にミーティングをして、そこで考えながら作っていった曲でした。エンディングも含めて『シティーハンター』なんだというこだわりをみんなが持っていましたね。
 翌年の『シティーハンター2』の『STILL LOVE HER(失われた風景)』も同じ作り方でした。今でもよく、「歌のタイトルは忘れちゃったけど、『シティーハンター』のエンディングはすごく覚えてるんですよね」って言われます。僕としては、アニメが浮かんでから曲が浮かんでも、曲が浮かんでからアニメが浮かんでも、どちらでも良かったんですね。




当時はアニソンなんていうジャンルは存在しなかった。これほどアニメに寄り添って音楽を制作するアーティストは珍しかった。そして、彼ら自身もこの『Get Wild』でブレイクを果たした。小室哲哉の挑戦が飛躍のきっかけを掴んだのである。

あの名曲も実はアニソン?

 90年代には、劇場版『ストリートファイターII MOVIE』のサントラを担当しました。やはり制作の方が、音楽にこだわりのある方で、trfの『寒い夜だから…』のように、頭からゴーンと入る曲の感じがこのアニメには欲しいと。実は、既に篠原涼子さんの歌で1曲作り終えた後で、もう納期も過ぎていましたが、どうしてもああいう曲が欲しいから、もう1回作れないかと電話があって。それでできたのが『恋しさとせつなさと心強さと』なんです。最初に提示した曲はカップリング曲『GooD‐Luck』で、本当はその曲のみの予定でした。
 当時のアニメ界は、アニメと音楽でインパクトを与えたいという気持ちのある方が、どんどん増えてきていた時期だったんですね。あの曲は、映画館へ行った小学生の男の子たちがエンディングで聴いて、お父さんお母さんに「あの曲のCD買って」とねだって売れていったんです。あのヒットは、確実に『ストII』のおかげなんですよ。映画館に見に行った人の曲の記憶が強くて、それでだんだんじわじわ、夏休み中に売れていったんです。

篠原涼子 with t.komuro - 恋しさと せつなさと 心強さと - YouTube

出典:YouTube

そしてglobeへ

このタイトルはKEIKO直筆。

globeのニューアルバム『Remode 2』はデビュー20周年プロダクト『Remode 1』の続編。数々の名曲を小室自身が“再生”。
『Feel Like dance』『DEPARTURES』のほか、アニメ主題歌でもある『Get Wild』『genesis of next』など全11曲を収録。「2016年版の音を聴いて、『これシティーハンターだね』『009だね』とは誰も思い浮かばないかも。ここではアニメではなくglobeが主役なので」(小室)。

今の視聴環境に合わせ、「スマホから流れていて気持ちいいかどうか」を指標に、音の最終チェックを初めてスマホで行ったという。

TM時代からCDの生産工場にまでこだわっていた小室哲哉ならではの音へのこだわりである。

小室哲哉の挑戦はまだまだ続く。

関連するまとめ

オヤジの毎日をカッコよく。 スチャダラパーBose × Mr.Q ~ 曲の創り方編 …

OyaG独占インタビュー!スチャダラパーBose × Mr.Q ~ 曲の創り方編 ~

OyaG編集部 / 389 view

第14回 OyaGイベント!カラテカ入江さんトークライブ 【OyaG】

お笑い界よりカラテカの入江さんに遊びに来て頂きました!

Qchang / 430 view

関連するキーワード